学生向け物件の不動産投資とは

学生向け物件

不動産投資ではターゲットを明確にして需要の見込める物件を選ぶことが一つの戦略になります。
入居需要の掴みやすい物件として、大学生向けの賃貸マンションが挙げられます。入学・卒業の時期が定められているため、予測しやすいターゲットといえるでしょう。
今回は学生をターゲットにした物件メリット、デメリットについて解説します。

参考:千葉大学(西千葉キャンパス)の学生マンション賃貸情報|学生マンションドットコム

学生向け賃貸のメリット

学生向け賃貸で不動産投資をおこなうメリットについて、以下の3点を説明します。

入居と退去のサイクルが安定している

学生向け賃貸は、学生の入学と卒業に合わせて入居と退去のサイクルが安定しているため、不動産投資において空室リスクの低減につながります。
また、学生は卒業までその賃貸物件に住む傾向があるため、入居者の入れ替わりが予測しやすくなるものメリットです。
これは、管理費や修繕費などの経費の予算を組みやすくなります。

家賃滞納リスクが低い

学生向け賃貸は、住むのは学生ですが、契約を結ぶのは保護者なので、家賃滞納リスクを低く抑えることができます。
家賃や生活費を学生が賄っている場合、通常の賃貸と同様、保障会社との契約を入居条件にするなどの対策をとるとよいでしょう。
これらの方法は、学生にとっても安心感や信頼感を高めることにつながります。

収益性の高い間取りにできる

学生向け賃貸は、一般的な賃貸物件よりも収益性の高い間取りにできるというメリットがあります。
ワンルームの間取りは、敷地面積や建築費用を抑えながら、部屋数が多くなることで収益性が高くなるのです。
そのため、不動産投資において高い利回りを得ることができます。

学生向け賃貸のデメリット

学生向け賃貸は、需要が安定しているというメリットがありますが、一方で不動産投資としてのデメリットも無視できません。
以下に、学生向け賃貸で不動産投資を行う際のデメリットをいくつか挙げてみましょう。

学校移転や縮小されるリスクがある

学生向け賃貸の最大の魅力は、学校の近くに立地していることです。
しかし、その立地が逆にリスクになることも。学校が移転や縮小された場合、需要が激減する可能性があるからです。
また、学校の入学者数や人気度によっても需要が変動するため、ひとつの学校に依存した不動産投資は控えたほうがいいでしょう。

原状回復のサイクルが早い

学生向け賃貸は、入居・退去のサイクルが安定しているメリットがありますが、退去者が同時期に集中するデメリットがあります。
卒業や就職などで退去する学生が多いと、原状回復による清掃が一斉に行われるため費用がかかります。
また、入居者の管理や教育も大変です。
学生は初めての一人暮らしであることが多く、部屋の使い方や清掃などに不慣れです。そのため、原状回復の費用がかさむかもしれません。

外国人留学生増加によるトラブルが発生することもある

近年、日本に留学する外国人学生の数が増えています。
外国人留学生は、言葉や文化の違いからくるコミュニケーションの不足や誤解、ルールやマナーの無視などが原因で、近隣住民や管理会社とのトラブルに発展することもあります。

競合物件が多い

学生向け賃貸は、需要が高い分、競合物件も多く存在します。
同じエリアや同じ価格帯で、より魅力的な物件に奪われる可能性があります。
そのため、物件の差別化や集客力を高めることが重要です。