やっぱり大切報・連・相

親指を立てる男性

報・連・相を円滑に行うためのテクニック

ビジネス書や新社会人向けのセミナーで必ずと言ってよいほど話題として取り上げられるのが「報・連・相」です。

「報・連・相」とは「報告」「連絡」「相談」のことで、新人だけでなく全ての会社員にとって円滑に業務をしていくための基本的な方法とされています。

しかし「報・連・相」という言葉や方法についてはかなり以前から使われてきているにも関わらず、実際のビジネスの現場において実践されていることは少ないというのが実際です。

なぜ現場でうまく浸透がされないかという原因は色々考えられますが、そもそもとして「報・連・相」が業務のフローとしてきちんと定着していないということが挙げられます。

日本的企業運営においては良くも悪くも属人的な組織となっているので、報・連・相をするにしてもその方法やタイミングなどは個人で判断をすることとなっています。

新社会人の場合、報・連・相をすることに慣れていないことからついつい「どのようにするか」ということよりも「したかどうか」ということにこだわる傾向があります。

上司は上司で「報・連・相をしろ」と指示をする一方で、「いちいちそんなことを聞くな」と言ってみたり「どうして先に言わなかった」と言ってみたりとコロコロ方針を変えるようなこともあったりします。

そこで「どうせ言っても無駄だから」と諦めるのは簡単ですが、それでは結局業務で連携ミスや不信感を招く結果になってしまいます。

新入社員は報・連・相をする時には、どのように伝えればもっとも自分に有利な仕事の運びになるかということを意識して伝えるようにすることが大切になります。

悪い報・連・相の実例

まず良くない報・連・相の実例から説明をすると、その筆頭に「内容が曖昧でどうアクションしてよいかわからない」ということが挙げられます。

誰しも都合のよい報告はいち早く伝えたいと思うものですが、会社業務において特に報・連・相が必要となるのはむしろ反対に自分にとって都合の悪い内容です。

「納期が間に合いそうにない」「契約の締結が難しくなりそうだ」「厳しい値下げを要求された」といったできれば上司に報告したくない内容ほど、本来は早めに連絡をして指示や援助を依頼しなくてはいけません。

しかし都合の悪いことを言いたくないばっかりに、報告よりも先に言い訳を長々と並べたり、どうしてそうなったかを曖昧に誤魔化して話していたりすると、かえって上司をイライラさせ「そのくらい自分でなんとかしろ」という気持ちにさせてしまいます。

そうした内容を伝える時は、まず事実を先に簡単に伝えた後に、自分なりに解決策を考えてそこで指示を得るようにするのがベストです。