フィンテック革命が著しい

悩むビジネスマン

銀行がなくなる日が来るかも

「フィンテック(fintech)」は2015年頃から急速に認知度が高まってきた言葉です。
言葉の意味は「finance」と「technology」を組み合わせた造語であり、ITを中心とした技術革命により新たな金融サービスを行うようにしたものです。

最近よく「20年後になくなる仕事」といったことが特集されますが、その中によく含まれているのが「銀行員」です。

私達が普段使用している銀行では、一般の人が仕事をして稼いだお金を預金してもらい、そのお金を貸付して利益を得るということを業務にしています。

しかしバブルの崩壊やリーマンショックといった世界的な金融不安を経験したことにより、銀行は貸付をすることで損失が生まれてしまうということを極端に恐れるようになってしまいました。

そのため従来の業務であった貸付を企業融資や資産運用といったことで行うのを嫌がり、返済の可能性の高い不動産購入のための融資や個人へのキャッシングといったことに向けるようになりました。

これによりこれから起業をしようとする人や事業を運営している人が資金を銀行から調達することがほとんどできなくなってしまい、それが経済の活性化を阻害する要因になっています。

ここで登場するのが最初の「フィンテック」で、銀行が行わなくなった投資や支援を別のサービスという形で提案しています。

既に海外では本格的に稼働

日本において「フィンテック」は、「クラウドファウンディング」という名称で有名になっています。
「クラウドファウンディング」では起業のためのアイディアを持っている人がサービスや技術、商品をインターネットを通じてプレゼンすることで投資をしてくれる人と募るという方法です。

銀行で起業や新製品販売のための融資を受けようとする時には、その提案のアイディアや将来性よりもむしろ現在いくら資産を持っていて、収益を確実にどのくらい挙げられるかといったことの方が重視されてしまいます。

そのためどんなに素晴らしいアイディアがあっても先に後ろ盾や資金計画がなければ起業に至らないわけで、数多くのビジネスの芽が潰されてきてしまいました。

既にフィンテックはアメリカでは本格的に稼働しており、魅力的なサービスや商品が起業家によって提案されています。

かなり遅くなりましたが日本でもようやくこのフィンテックが導入されるようになり、AIP証券株式会社の「スマートエクティ」のように10万円からの少額投資で新たな事業に投資をすることができるようなしくみができてきています。

投資は自己責任なので100%儲かるという保証はありませんが、自分が魅力的と思った商品やサービスを応援するという意味でお金を出すことにより経済が活性化していくメリットがあります。