出来る上司になるために必要なこと
上司に必要なスキル
上司となるためにふさわしいスキルは、部下に適切なタイミングで適切な指示をして出し、その経過や結果を確認するスキルと指示内容を部下に遂行させるスキルに分けられます。
指示を出して結果を確認する事は本人の努力次第で解決する事が可能です。
多くの場合、上司の悩みとなるのは指示内容を部下に実行してもらうためのスキルの方にあります。
部下が指示通りに実行しようという前向きな気持ちを持つには、1.上司として部下対応の心構えを持つことと2.まず上司の方が部下を把握し任せる事の2つが大切です。
上司として部下に対応する際の心構え
上司は、基本的に部下から嫌われる立場であることを認識して忍耐強く接する気構えがスタートラインです。
この立場に置かれることは寂しい事には違いありませんが、この心構えを持たなければ出来る上司にはなれません。
これは、意識的に憎まれ役になるあるいは嫌われる行動をとることではなく、上司として的確な行動を取ったとしても、部下の中には嫌う方が出てきても忍耐強く耐える心構えが必要だという意味です。
予めそういうモノだと認識しておけば、そういう部下が現れても動揺せずに客観的かつ冷静に対応できるのです。
1人の上司につき複数の部下が配属され、彼らにはそれぞれ人生感を持ち、異なる価値観を持っています。
上司の指示や仕事の進め方に対して賛同して行動する部下もいれば、拒否反応を示す部下もいるはずです。
上司の方が部下を把握し任せる
次に、上司の方が部下を把握し任せる事に関しては、信頼しきれていないため仕事を任せきれない点が挙げられます。
最終的な受注契約や見積書チェックなど必要最低限の重要ポイント以外は、部下達に任せ伸び伸びとやらせる方法をとった方が、部下も責任感を感じモチベーションを持って、前向きに取り組めるのです。
ただ勝手に進むとチームとしての好成績は望めませんので、随時進行状況をチェックして上司は多くの時間をマネジメント業務に徹した方が効率的です。
いいひと上司と出来る上司は次元が異なる
部下は定時に帰宅させ残業手当もつかない上司は残って雑務整理、という方も少なくありません。
このようなケースで上司の仕事が長引く理由は2点が指摘でき、1点目は上司が部下の補助的な役割分担で仕事をしている点です。
上司にとっては率いるチームの成功・好成績が最終目標ですが、チーム内にうまく動けない部下がいた場合、その分を一手に引き受けているのです。
このパターンが「いいひと上司」の典型例ですが、いいひと上司と出来る上司は次元が異なることを肝に銘じましょう。
もう1点目は上司がプレイングマネジャーとなって仕事を分担しながら、管理者としてチーム運営をする場合に起こりがちです。
部下にとっては上司のマネージング部分の業務量が見えにくいため、どうしても上司の時間的負荷が高まりやすいのです。